ボスキャリ対策 前提知識編
こんにちは、就活の鷹です。
今回はボストンキャリアフォーラム、通称ボスキャリの情報をお伝えします。
ボスキャリに実際に参加し、内定を獲得した経験のある就活の鷹が、自身の経験・幅広い媒体から得た情報を共有します。この記事は【交換留学経験者】、【正規留学生】のどちらも参考にして頂けるような内容になっております。
「留学中で周りに就活仲間がいない方」、「限られたボスキャリの情報を求める方」、「そもそもボスキャリって何?という方」などは是非参考にしてください!
今回お届けするのは特に【ボスキャリの前提知識】の部分です。「そもそもボスキャリってなんやねん、俺は参加できるんか?」といった疑問にお答えするものとなっています。
皆さんのニーズがもしあれば、続編の「ボスキャリ準備編」の公開も検討致します。記事のニーズのフィードバックとして、読みたい・知りたいという方はツイートへのイイネやDMを是非お願いいたします。
簡単にボスキャリを説明すると…
細かい話に入る前に、ボスキャリについて簡単に説明します。
Q. 「誰が参加できるの?」
A. 留学経験者(留学経験がなくとも参加する人は例年いる)。卒年数は企業による。「1,2年後の入社でもいいよ」というフレキシブルな企業もあれば、「半年後の入社に限定している」という企業もある。
Q. 「何がそんなにいいの?」
A. 3日で内定が出ちゃう。しかも複数社から。
Q. 「ショボい企業しか来ないんじゃ?」
A. Amazon, Apple, GS/MS/JPM、MBB、P&G…などの業界トップの企業が軒並み200社程度参加します。非常に豪華。
Q. 「いくらかかるの?」
A. 日本から参加の場合は25万円程度。アメリカからの場合は15万円程度。
Q. 「いつあるの?」
A. 今年は11/9〜11/11の3日間。
Q. 余裕で内定取れる?
A. 余裕では取れません。実はメチャクチャ準備が必要です。
Q. 「国内の選考ルートに影響する?」
A. 企業による。人事に相談すると国内ルートかボスキャリのどちらかを受けるよう案内される。黙ってどちらも受けることも可能。
ボスキャリは世界最大の留学経験者向け就活イベント
それではまず、ボスキャリの基礎的な情報を見ていきましょう。
ボストンキャリアフォーラム(通称:ボスキャリ)とは、
- ディスコインターナショナル社が運営するCareer Forum Netが企画・開催するジョブフェアの一つである。
- CFN主催のキャリアフォーラムは他に、ロンドン、ロサンゼルス、上海、東京で開催されるものがある。
- ボストン開催のボスキャリはその中でも最大
- ボスキャリは30年以上の歴史があり
- 参加企業は例年200社を超え
- 来場者数は延べ1万人にも達する
- 「合説会」ではなく、「3日で内定の出る選考会」
- 採用側も海外大生の採用には最も力を入れるイベント
以上を踏まえてボスキャリの特徴を一文で表すと、「世界最大の留学経験者向けの就活イベント」です。3日間で就活を終わらせることができちゃうのはほんと嬉しい限りですよね。
ボスキャリは留学経験者にとってコスパ最強のイベント
とはいえボストンまで行くのはチョット・・・と考えられるかもしれません。しかし留学経験者にとって、他の選考ルートと比べ、断然ボスキャリはコスパ最強です。25万円用意できるならば参加すべきです。
他の選考ルートとの比較図が以下となります。
既に日本にいる学生と、今現在海外にいる学生とで選考ルートに大きな違いがあるので、それぞれの視点で見ていきましょう。
交換留学から帰ってきた学生にとって嬉しいこと
既に日本に帰ってきている学生は国内の選考ルートを受けることもできますが、ライバルが多いですし、選考自体が長いです。それと比べるとボスキャリは参加者が(比較的)少なく、選考プロセスも準備期間を含めて3ヶ月程度と、比較的短くなっております。
また海外留学の経験を活かすことができるフィールドでもあります(ただし外資メーカーや投資銀行の選考では、Ivyリーグの学生が暴れまわっているので逆に国内ルートの方が有利だったりします)。
現在海外にいる学生にとって嬉しいこと
現在進行系で海外にいる学生の場合、ボスキャリしかほぼオプションはありません。
他にもOnキャンパスリクルーティング(企業が自分の大学を訪問してくれる)やサマーインターン(二ヶ月程度のもの)から内定を得ることも可能ではありますが、チョイスと成り得る企業数がかなり限られており、自分が主導権を握れない就活となってしまいます。特に前者のOnキャンパスリクルーティングに関しては有名大学でない限り全くチョイスがありません。一方でボスキャリは有望な企業が200社程度参加するため、チョイスの質としては最高です。
データを見ても、ボスキャリはほんとにコスパ最強
「本当にそんな簡単に内定が出るのか?」という疑問が皆さんの頭の中に挙がっていそうですが、CFN公式ページで公開されている情報によると本当にそうであることがわかります。以下のデータを見てみましょう。
出所:CareerForum.Net ボストンキャリアフォーラム 昨年の参加者データ
およそ半数の参加者が内定を獲得しています。逆に言うと残りの半分は内定を1つも獲得せずに悲しみに暮れながらボストン発の飛行機に乗るわけですが・・・。
では、どういう人が内定を獲得でき、どういう人が無い内定でトボトボ帰ることになるのでしょうか。一言でいうと、しっかりと準備をした人だけが内定を獲得できます。一切準備せずに見学感覚で参加する人や、ボスキャリを舐めてかかる人たちは内定を獲得せずに終わります。
「じゃあどれくらい準備すればいいの?」という疑問にお答えすべく、以下のアンケート結果を記載します。
出所:CareerForum.Net ボストンキャリアフォーラム 昨年の参加者データ
参加を検討されている皆さんには是非、「8月から準備を始める層(もう過ぎているのですが)」「事前に15社以上応募する層」「事前に10社以上アポイントメントを設定する層」、この辺りに属していただきたいです。これは目安ですが、ボスキャリでは準備の度合いが内定率に直結します。
じゃあ何をすればいいねんという方は、もし参加することが決定しているのであればとりあえず以下の2つから着手してください。
①ホテルを予約する
ボスキャリ参加者のおかげで会場近くのホテルの値段は日々高騰しています。一ヶ月も経つと1.5倍にも高騰するので、参加を決めたのであれば一日でも早くホテルを取ってしまいましょう。
②CFNでマイページを作成する・出展企業ページや入力項目を眺める
レジュメ(ボスキャリで使う特殊な履歴書)の入力や、志望企業を決めるためにCFNのサイトは長らくお世話になります。募集要項などを既に記載している企業もあるので、見ておきましょう。ちなみに出展企業・募集ページは随時追加されていきます。
CFNサイトへのアクセスはこちらから。
careerforum.net
参加企業は有名企業ばかり
上で既に触れていますが、参加企業は有望な一流企業ばかりです。参加企業がなぜ有望と言えるかというと、ボスキャリに出展するだけで企業は最低でも1000万円ほど出費しています。新卒採用にそれほどのコストを掛けているということはそれだけ余裕があり、入社後も新卒社員に投資することがわかります。
上図は出展企業の一部であり、他にも200社程度が学生を採用しようとボスキャリに出展します。
現時点での参加企業一覧はこちらのCFNのページから確認できます。
ボストンキャリアフォーラム 2018の参加企業リスト | CFN(CareerForum.Net)
ちなみに豆知識ですが、出展企業は例年200社程度と安定していますが、リーマンショックの年は150社程度(あやふや)に減ったこともあります。
誰が参加できるのか?
「そもそも俺は参加できるの?」というところが皆さん気になっているところかと思います。選考に乗る条件は2つあり、どちらも満たす必要があります。
①イベント自体に参加する条件
まず第一に、イベント自体に参加する条件を満たす必要があります。
CFNのサイトにはキャリアフォーラムの参加条件として以下のように記載されています。
出所:CareerForum.Net ボストンキャリアフォーラム
要は、「交換留学経験者」か「正規留学生」のどちらかを対象としています。ちなみにこの記事は新卒を対象として執筆していますが、中途のポジションも募集されています。
②各企業が設けている応募条件
そして次に満たすべき条件が、各企業が設けている応募条件です。以下はとある企業の募集要項の抜粋です。
出所:CareerForum.Net ボストンキャリアフォーラム
これは要するに、「既に日本に帰ってきている交換留学経験者は応募できません」ということを書いています。他に、卒年数による制限を応募条件に設けている企業もあるので、自分の応募する企業の応募条件はしっかりと確認してください。
筆者はこれを怠ったため、とある企業に2000文字程度のESを用意したにも関わらず卒年数が理由で書類落ちしたことがあります・・・。
開催情報
参考までに、開催日と会場の情報を記載します。
開催日:2018年11月9日(金)- 11日(日)
会場 :Hynes Convention Center
出所:Greater Boston Convention & Visitors Bureau
ボスキャリ以外の海外選考ルート
最初に触れたように、ボスキャリ以外にも海外大生向けのキャリアフォーラムは数多くあります。
以下がスケジュールとなりますので、ご自身の大学のスケジュールと照らし合わせて、参加可能なキャリアフォーラムを見つけて、規模・出展企業などを調べてみてはいかがでしょうか。
まとめ:ボスキャリはコスパ最強イベント。参加を決めたならば今すぐ準備を始めよう。
いかがだったでしょうか。この記事を読んでいる方は、「ボスキャリについて知らなかった人」から「ボスキャリへの参加を既に決めている人」まで様々かと思います。
ボスキャリは準備期間が三ヶ月とそこそこ掛かりますが、集中的に内定を獲得するチャンスです。もし参加を決めたのであれば、一日でも早い準備をオススメします。
皆さんのニーズがもしあれば、(そして筆者の余力があれば)続編の「ボスキャリ準備編」の公開も検討致します。ボスキャリに向けて何を準備すれば良いのかわからない、自分の準備の方法が正しいか不安だ、という方がいらっしゃれば、記事のニーズへのフィードバックとしてツイートへのイイネやDMを是非お願いいたします。
ボスキャリに関する情報は参加者の少なさ、その属性から、限られています。今回の記事が皆さんの就活の参考になれば幸いです!