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コンサルティングファームの筆記試験① ~各ファームの試験内容とタイプ別対策ルート~

こんにちは、就活の鷹です。

コンサルティングファーム、特に戦略系ファームは、その採用倍率の高さが特徴の1つとして知られています。

毎年、「頭の良さに自信あり!」という学生が応募しているわけですが、その大多数が落とされている難所、それが筆記試験(ここではテストセンター、WEBテスト、企業オリジナル試験の総称として「筆記試験」を用います)です。

有難いことに、質問箱や外資就活相談室などで、筆記試験に関して、多くのご質問をいただきます。ただ質問によっては過去に答えた内容と被っていたり、すぐ調べれば分かるような基礎的な内容だったりします。

そこで、今回はそんな筆記試験について基礎的な内容から、オフライン情報を含めた総合的な記事を書こうと思います。

内容が重いものなので、前後編の2つに分けます。

今回は、筆記試験はどのようなものなのか、そして自身のタイプに合わせた対策ルートをお伝えします。そして次の記事で、個別の試験について具体的な対策方法やtipsをご紹介する予定です。

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筆記試験は普通に落ちる。しっかりと対策してから臨もう

まず最初に伝えたいこと、それは「筆記試験は普通に落ちるよ」です。

毎年、「まあ、筆記試験は大丈夫でしょ」という学生は多く見受けられます。そういった学生は、あまり対策をしないまま本番に臨みがちです。

そして落ちます。

よく考えてみてください。人気ファームともなると、筆記試験で、学生を1/4~8(去年のスロット数から推測)には絞ります。そして受けているのはあなたと同じく「自信に溢れた」学生だらけです。そりゃ対策しなければ落ちますよね。

確かに「対策なしで通った」という声は少なからず存在するのは事実です。
ただその多くは、「中学受験で既に勉強したから、こんなの余裕よ」や「日ごろ研究で死ぬほど計算やってるから、こんな問題楽だわ」といった人です。
本当の意味で「なにもせず」に受かるような人はほとんど存在しません。

ということで、皆さんしっかりと対策しましょう。ちなみに就活の鷹も、お恥ずかしながら筆記試験落ちを経験しています。内定するポテンシャルを持っていても、筆記で落ちることはあるわけです。

ファームによって試験の種類が違うため、対策も変わってくる

当たり前ですが、試験の種類はファームごとに違います。SPIなど、一部、複数のファームに使いまわしが効くものはありますが、基本的には毎回新しく受けなくてはいけません。

まずは以下の表をご覧ください。

注意:以下の表は、19卒および20卒(サマー)から得た情報をもとに作成しています。情報の正確性や再現性は担保しかねるのでご了承ください。

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自分が受けるファームはどこなのか、そしてそのファームはどの試験を採用しているのかをしっかりと把握しましょう。この手の情報は、外資就活ドットコムやワンキャリアなど、就活メディアにも掲載されているので、参考にしてみてください。

志望タイプ別対策ルート

対策しなきゃ落ちる、とお伝えしましたが、「こんなに沢山種類があったら、どれをどのように進めればいいか分からん!」となる方は少なからずいるでしょう。そこで、皆さんの志望タイプ別に対策ルートを作りました。

おそらく皆さんの志望タイプは、

  • 戦略コンサルガチ勢
  • 戦略コンサル受けるけど、他業界(外銀や商社など)も見てる
  • 戦略コンサルは記念受験で、総合コンサルが本命 or 総合コンサルしか受けない

に分かれるかと思います。(他にも色々あるとは思いますが、とりあえずはこの3つを軸に話を進めます)

志望タイプによって、

  • 志望するファーム
  • 対策にかけられる時間

などが異なってくると思います。

またどの試験から対策するかの優先順位は、

  • その内容がどれだけのファームに共通して使えるか
  • 対策にどれだけ時間がかかるか
  • 対策によってどれだけ受かりやすくなるか

によって定まります。

上記を判断基準に、独断と偏見によって、志望タイプ別に対策ルートをご紹介します。

ただし、以下はあくまで1つのモデルでしかないので、ご自身の状況(現在までの学習状況や志望のファームなど)に合わせて柔軟に組み替えてみてください。

軽く各試験の対策にも触れていますが、詳しくは次の記事でお伝えします。

①戦略コンサルガチ勢

基本的に戦略コンサルは片っ端から受けるぞ!というのがこのタイプです。そして、一番対策に時間をかける必要があるタイプでもあります。

というのも戦略コンサルは各ファームで採用している試験にかなりバラツキがあるからです。ですが、戦略コンサルタントになった後は、筆記試験対策の100倍は勉強するはずなので、この程度は乗り切りましょう(笑)。

では、具体的な対策ルートですが、以下のルートをお勧めします。

判断推理 → G-MAT → SPI → 玉手箱(表の空欄補充が最優先) → TG-WEB → マッキンゼーPST

まずは判断推理です。判断推理は、その類題がSPIや玉手箱、TG-WEBにも出題されますし、ベインやカーニーなど企業オリジナル試験の対策にもなります。また1度解いて、解き方を知れば、すぐに解けるようになれるため、最初に取り組むのにお勧めです。

次はなんといってもG-MATのクリティカルリーゾニングです。複数の戦略ファームにおいて出題されるうえ、問題が独特のため慣れる意味でも1度は参考書を解くことをお勧めします。ちなみに、参考書の問題がほぼそのまま出題されたりもするので、対策がかなり効きやすい試験となっています。参考書を丸々1冊やるのは難しいですが、クリティカルリーゾニングの章だけであればすぐに終わります。

以降の優先順位は個人の志望状況に寄る部分が強いですが、やはりBCGに行きたい人は多いだろうということでSPIを優先しました。玉手箱に関しては、アクセンチュアストラテジーのWEBテストで「表の空欄補充」が大量に出題されるのですが、それは慣れていないor合わない人にとっては難しいので、その分野だけやることをお勧めします。

優先順位の最後にマッキンゼーPST(problem solving test)を置きましたが、これは対策のための過去問がマッキンゼーWEBサイトに公開されている3問しかなく、他の書籍などでは対策しづらいため、テスト直前に過去問を解く程度になるだろうと判断してのことです。

②戦略コンサル受けるけど、他業界(外銀や商社など)も見てる

他業界も見る、ということで、戦略コンサルだけに時間を割けないパターンを想定します。

そういった方には、以下のルートをお勧めします。

SPI → TG-WEB → G-MAT → 玉手箱 → 判断推理 → マッキンゼーPST

細かい順位の変動はあると思いますが、全体としての方針は、「ここで勉強しておけば他の業界受けるときに役立つものを先にやる」です。使いまわしの効くSPIや様々な企業が利用しているWEBテスト系の優先順位を高めています。

特にSPIに関しては、BCGに受かれば、他の企業はまず落ちないとの噂もあるレベルなので、ここで高得点を取り、今後2度とテストセンターに行かなくていい状態にしておきましょう。

G-MATと玉手箱の順番はどれだけ戦略コンサル行きたいかに寄ってくるので、ご自身の志望度に合わせて調節してください。

③戦略コンサルは記念受験で、総合コンサルが本命 or 総合コンサルしか受けない

戦略コンサルは受かればいいな程度で、総合コンサルが本命、という方も数多くいると思います。(というか、実際のところこれがマス層な気もしています)

この場合、戦略コンサルにしか出ないような試験は基本的に勉強するコスパが悪く、そちらに気を取られて、本命の総合コンサルの試験に落ちたりでもしたら目も当てられません。

したがって、基本方針は「戦略、総合両方で使う試験が優先」です。以下が対策ルートです。

玉手箱 → TG-WEB → SPI → 判断推理 → G-MAT → マッキンゼーPST

先ほど述べた方針から考えると、玉手箱、TG-WEB、SPIが基本的に優先順位が高くなります。戦略コンサルのみに通用する対策は順位を下げています。

玉手箱を最優先とした理由は、複数の総合コンサルで使えるのはもちろんですが、アクセンチュアストラテジーが戦略ファームの中でかなり狙い目なことがあげられます。採用人数も多く、ケース面接は選考フロー中1回だけ(かつ対策しなくても取っつきやすいテーマ)であるためです。

TG-WEBに関しても、同じく狙い目ともいえるローランドベルガーの対策になるため、高難易度のBCGに挑むよりかは可能性がある点で、SPIより優先順位を上げています。

終わりに

今回の記事では、筆記試験に関する基礎知識と、自身の志望タイプに合わせた対策ルートをご紹介しました。

これから本格的に対策を始める方、サマーを終えて、ウィンターへ向けてもう一度対策しなおす方はぜひ参考にしていただけると幸いです。

次の記事にて、個別の試験(or企業)に対する対策方法をお伝えする予定です。就活の鷹が実際に行った方法などもお伝えしようと思うので、公開までしばらくお待ちください。

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